PROFILE
3月17日(日) 九頭竜川水系 晴れ

「足跡の帰り道」

 現在、20日午後手前、BGMは Crazy Love/Michael Buble

お久しぶりです。今シーズンもフライ狂の詩の時間がやって来ました。あ、申し遅れました flyfisher's bar マスター オプロと申します。待っておられた方も、そうじゃない方も、スペルが間違えているんじゃないかと躍起になっている方も、今年1年よろしくお願い致しま・・しま・・・ま・・・・・ へっぶしょい! 失礼。花粉症なもので・・・。 フライフィッシングとは関係ありませんが、くしゃみって指紋のように人によって同じものがないのではないかと思いませんか?

 先シーズンから一緒に行き始めたTっちゃんからお誘いのメール。そう、思っていたのは3月とは思えない陽気、雪の少なさ。そしてドライで出るんじゃないのかと・・・・。そんな最中のお誘いでした。

 17日当日は晴天 前日の最高気温は低め 当日は19度予想。この時期にしては最高の条件。待ち合わせは9時。場所は家から1時間位の所で、大きいのはいないがお気に入りの渓流の一つだ。山の中とはいえ暑くなりそうだったので当日朝にフライベストを止めトレイルラン用のザックに乗り換える。待ち合わせ場所に着いて すぐにTっちゃんが来た。久しぶりと挨拶を交わし荷物を積み替えて出発。雪代で増水している本流をひた走り目的地の支流へ。

 林道入口に先行者の車はないものの雪で塞がれていた。そこからは歩き。何度も手直しをして数シーズンを友にしてきたシムスのウェーダーに足を通す。ネオプレーン部分がボロボロで限界が来てしまった。おそらく履くのは今日が最後。
 少しだけ肌寒い山の中を歩き始める。二人共に花粉症でマスクをしたまま歩く。傍から見れば怪しいかもしれない。十分も歩けば汗ばんできた・・・・暑い。さらに十分歩いた所で川に降りることにした。 準備を初めてすぐに気がついた・・・

「やってもーた!リール忘れた!!」

そう当日朝に、ザックに変えたおかげでリールだけを入れ替えるのを忘れてしまったのだ。

「俺、今日 予備のリール持ってきたかもしれん。入れた覚えがある」

神がかりのTっちゃんの一声

「まじで?? 俺 取りに行ってくる! 先に始めてて〜」

その言葉と荷物を残し、来た道を下る。

 いつもなら、アホやなー おれー と後悔しながら歩くだろう。何故かその日は、忘れたのには意味があるんじゃないのかな・・・なんてことを思いながら、久しぶりの林道を足音や香りや風を感じながら下り、Tっちゃんのバッグからリールを借りて、また登り返した。逆に着く頃には、さらに気温が上がっていい条件になってるんじゃないのか? そう思いながら、足取りはゆっくりと 噛み締めながら噛み締めながら。 途中、コカゲロウがハッチしていた。 昔は釣ることだけに捕らわれて、そんなことすら気づかなかったんじゃないのかな。

 荷物を置いた場所に戻ってきた頃には11時を回っていた。気温もかなり上昇してぽかぽか陽気 決して歩いたからじゃぁない・・・ ふっ Tっちゃんと合流して まったく反応がないとのこと。最近のではないけど、おそらく餌師の足跡が気になるとのこと。引っこ抜かれている可能性も高い。


 渓に降りて目一杯空気を吸い込むと、戻ってきた そんな感覚に陥る。 草木が枯れ寂しそうな山の中には紡がれた生命が満ち満ちていました。生き続ける事の意味を一番よく知っている者たちかもしれません。


さてさて水に手を浸してみると思いのほか冷たくない。3月 まだ早いとは言えドライで出ると判断。ユスリカ コカゲロウ トビケラ カワゲラ すべて飛んでいる。 選んだのは#14 グリズリーパラシュート。すこし増水している川へ落としていく。開き 肩 巻き返し。反応はないけど、やっぱりこの瞬間はいい。魚はいるのかもしれない。釣れないのは、そこにあるものと何かがズレているからかもしれないし、単にお腹が空いてないかもしれない。技術と感覚を使って、そこにある自然と沿うようにしていく感覚が好きだ。技術はないけども・・・・
小さな巻き返しの隙間から元気よく飛び出してきたのは、10cmに満たないチビイワナ。もちろん今シーズン初だ。小さかろうが大きかろうがやっぱり嬉しい。写真を撮って十分に手を冷やしてリリース。 その後は、大きい巻き返しでフライを浮かべて我慢比べ、浮かべて 浮かべる 浮かして 浮か・・・・  ・・ ・ 出た!
普段の釣りから考えると、自分的にはこの時期珍しいサイズ 8寸イワナ。まさかこんなサイズが出るとは驚いた。話はズレるけど 借りたハーディーのリール カッコイイ。 堰堤を一つ超えた所で Tっちゃんも一匹追加して、初釣行は終了。楽しかった。最高に気持ちよかった。穏やかな1日でした。



追加:
そう 僕が穏やかが続くわけがない。 帰りの車では凄まじく目が痒くなり 鼻水 くしゃみ やつの存在を忘れていた 花粉症。
へっくしょーい くそー!
ここからの写真はテストです。