PROFILE
9月18日(日) 晴れ 

題名「魚無川で後ろで固まる相方」

「○○○○(名前) 熊っ 熊っ 熊っ」

 7月から8月中旬 凄まじい仕事に追われて釣りにも行けず、8月はアブの猛攻。一回だけ8月に1人釣りに出かけたら、オイカワとウグイの猛攻。今年、釣りにいけるのは後1回。ここまで、釣りに行けなかった年はない。K畠さんが心配して電話くれる程だ。ありがとうございます。元気です。

 連休2日目。初日の雨で多分釣りにならないだろうと、朝の8時に集合した。6時には起きていたが、特に何をするでもなく8時になるのを待っていた。雨はすっかり上がっていて道は乾いていた。8時前に相方がやってきてウェーダーにベスト ロッドを積み出発。途中でカメラを忘れたことに気づくも、また今回も釣りにならないし携帯あるからいいやと戻らなかった。この時点で馬鹿だった。
 本流は増水。なんとか釣りにはなるだろうけどと車を走らせると、餌釣り師がチラホラと竿を出していた。思ったより人がいる しまった・・・・もっと早く出ればよかった。予定していた場所に着くとやはり先行者の車。しかも林道が崩れて歩かなければならなかった。途中でどうにかなるだろうと歩き、別の谷に入った。

 そこからも、釣りになりそうな所まで歩かなければならず、そこまで深い釣りをするつもりがなかったから下でもいいんじゃないかと迷いつつも足を動かした。しばらく歩くと釣りが出来そうな渓相に変わり、ここからロッドを振り始めた。
 チャラ瀬がずっと続き、奥ばってくると段々狭くなり増水も相まって抜群の渓相になっていた。ブッシュも少なくフライフィッシングもそれなりにし易いと思うが、普段はこんなに水量がないと推測される。

 しばらく、釣りあがり不思議だったのは、魚の気配がまったくない。反応のなければ走る魚もいない。でも、さらに渓相はよくなり、落ち込み、淵もがんがん現れた。淵には魚の姿は見えず、巻き返しから小さい魚の反応もない。こんな奥深い谷に入って魚がいなかった経験は無かったのでいつか出るだろうと、どんどん奥に入る。

 こんな訳ない。でも、ポイントにフライを落とすも落とすも魚はまったく出なかった。出ないどころか魚の姿が見られない。あげくの果てに相方は
「おい ここに魚はいるんか?魚無川やな ここ」
まったくその通りである。
「今回もダイアリーアップなしやな」

 何時間釣りあがっただろうか 魚の姿はまったくなし・・・・・
段々になってる落ち込みを過ぎて、ちょっと行った所の巻き返しに相方がフライを落とした。そのポイントを俺は至近距離で見ていた。5pくらいだろうか、初めて魚の姿を見た。しかも、フライを何回も見に来て、ちょこんと突くだけ。そして出てこなくなった。

 もうすぐ、1時。魚はいないし、相方は明日が仕事だと言ってたし、帰りのことを考えるとタイムリミット。ジャスト1時になったら撤収しようとしていた矢先に・・・・

始まる その1・・・・


 小さい魚が出てきた所から数メートル、2人で次のポイントに乗り上げると肩から1匹、まぁまぁのサイズが白泡に消えていった。でけぇ!今までが今までだったので、でかく見えてしまう悲しい性。

「ポイント潰れてもたげー」

そう言って相方が開きにフライを流す・・・・・潜水艦浮上・・・・ばっこん・・・・・出た!

しなるロッド 見える魚影 デカイ!!! 太い!!!!上に下に走りまくる。寄ってきてもさらに暴れて また走る。てんぱる2人。それほどのファイトだった。

ぶっといボディで31cm。相当立派なイワナだった。確実にフライを初めて釣った尺イワナのベストスリーに入る立派さ。

「蛙でも食ってんぢゃねーのか?」
それくらい体高のある横太のイワナだった。

 なぜいきなり??そしてこんな時に限ってカメラを忘れるアホウぶりに悔しくなった。

始まる その2・・・・・

 その一匹を境に、出てくる出てくる アベレージ23〜25cm。さらにコンディションが半端じゃない。強い引き。フライにまったく警戒心がないのか、隣のフィーディングレーンから追いかけて毛鉤を咥える。肩、開き、巻き返し全てから出てくる。

「なんなんだこれ?フライ足りるかなぁ」

デカイの釣って完全に浮かれて流し方が粗相になってる相方の後でもバンバン出てくる。1匹釣ったら交代ルールが間に合わない。時間がないのであせった。
 写真奥に小さい滝があって、リミットから2時間も過ぎようとしていたので、ここをオーラスと決めた。相方が尺を釣ってるからと場所を譲ってくれた。一番手前を覗くと駆け上がりに数匹。1投目、2投目、3投目。全てイワナ食いつく。さらに奥を攻めようと踏み込んでフライを落とす・・・・

「○○○○(名前) 熊っ 熊っ 熊っ」

は?と後ろで座っていた相方を見ると固まっていた。俺の顔を見ていない。俺より上の視線に振り返ると

熊っ!!!!

写真の赤い丸の所。俺の数メートル前に・・・・バッチリと奴と目が合ってしまった。

一気に走る緊張感。恐怖で周りの音が小さくなっていくのが分かった。

ガサガサパキパキ 

逃げてくれた・・・・よかった。初めて出会ってしまった。野生の熊。

めっちゃ こわかったーーーーーーーーーーーーー!!!!

すぐさま、そこから離れたかったのにオーラスのいい所を攻めていない。どうしようどうしようと、心臓をバックバクさせながら置くへ入っていくも腰が引ける。滝、手前の流れ込みを数回流すも腰が引けて一歩踏み出せない。もうこれ以上怖くて無理だ。

ばくっ・・・・・

一気にラインが手前に走る。下に走ってラインが動かなくなる。ラインが引っかかったか・・・もうダメだ・・・・・ いや あれ?
引っ張ってる動かないだけだ。バット部からがっつりロッドがしなる。上がってこない。深い流れから魚影が見えた。尺??あるか?微妙?でも強い。そして怖い。ネットに入れて一気に下に走る。

ジャスト30cm

相方ほどの立派さはなかったけど、久しぶりの尺イワナ。これは嬉しかった。写真もそこそこにすぐにロッドを畳んで熊がいたところの写真を撮ってそそくさと撤収!

当然のように笛を吹きまくりながら川を下った。

始まりが尺で終わりも尺。アベレージは23〜25cm。
「魚無川なんて言ったから、川の神様 怒ったんじゃねぇ?」
「初めて熊にあっつんたってー こえー 今日すげぇー」
わいわいと足取りも軽く途中寄り道をしながら2時間かけて車に到着。

魚無川は桃源郷でした。

余談
スマホのGPSアプリがすごい。ほとんどズレもなく自分の位置が把握できる。設定をきちんをすれば電池の消耗もかなり抑えられ1日つけっぱなしでも全然大丈夫だった。